波動カウンセリングを受けられる方は、主に心身の不調が気になっている方々が多くいらっしゃいますが、中には能力開発というか、自分の実力を発揮したい、自分の能力の器の大きさを広げたい、というものや、次の自分の行くべき道はどこか、など、ご自身の運命に関わる問題をポジティブに乗り越えていきたいという方もいらっしゃいます。
心身の健康も、能力開発も、運命も、すべてその方の中でつながっている事柄なのですが、共通しているのは、心のあり方だろうと思います。スポーツの世界でいえば、マインド。現在世界陸上が北京で行われていてTVでも熱戦が繰り広げられています。100M、200Mなどの秒単位で行われる世界は、マインドのあり方がより重要になってくるのでしょうね。
世界の超一流の選手であっても、予選では余裕しゃくしゃくでも、決勝になったとたん、ペースを崩したり、実力を発揮できなかったりするのをみると、最終的な部分でマインドの問題というのは、想像以上に大きいと思います。プロテニスの超一流選手であるジョコビッチ選手も食事をコントロールするようになってから、マインドのあり方が安定し、その実力を発揮し続けられるコンディションを維持しているそうですが、一流の方々の自己管理には頭が下がります。全日本バレーボールのキャプテンである木村沙織選手が、「私は努力をしません。だって、必要だからやっているだけで、上手くなるため、勝つためには当たり前のことですよね。それは努力じゃないです」とコメントした記事を読みました。報道側は木村選手の天然ぶりをフューチャーしたくてその記事を載せていましたが、それは、一定の価値観に囚われている(一般大衆の)マインドによる解釈であって、真実は違うと思いました。
私を含め、一般の人々は、何かを達成するために何かをするとき、常に木村選手のようなマインドで事に臨めているかというと、そうではないと思います。一流選手には一流選手のマインドの次元があるのだと思われ、一般の私たちとは次元が違うのです。それを私たちの価値観と次元で判断しても、次元が違うのですから本当のところを分かるはずがないのでしょう。
このように物事のとらえ方がマインドの在り方に直結していて、それに伴って流れ出てくるのが感情です。物事とそれに対する解釈と感情がセットになって、無意識領域に記憶され、価値観を作り上げ観念がつくられます。ということは、同じ物事でも、その捉え方が違えば、感情も異なり、観念も変わる、ということ。ここに私共がカウンセリングをするうえで、とても重要視している「気づき」の意味があります。そのために私共はHADO ASTREA MMXIの測定によってはっきりとでてくる、「感情」(現在、過去、過去世)の波動情報に重きをおいているのです。
感情のあり方が、今の自分を規定し、今の現実を作る、車でいえばガソリンとなっています。でも、ガソリンは高品質のハイオクに変えられるし、時間をかけて一旦抜き取ることもできます。どうせならオイルも新しくしましょう。
実力を発揮しにくくしている観念と感情は何か、決まってある状況になると心身の不調を呼び起こしてしまう場合の、無意識下で起こっていることとは何か。スポーツのパフォーマンスにも人生の中で自分を発揮していくのも、同じシステムがはたらいています。それは「恐怖、恐れ」から発しています。「失敗に対する恐怖」が主なものでしょう。その恐れを呼び起こしてしまう自分の中にある「情動記憶」とは何か。それを探ることは、自己の成長に100%寄与するでしょう。
自分の中の心の癖を知ることは、気づきをもたらし、その方の成長を促します。そのとき、新しい自分の方向性が見つかった気がします。でもそれは新しいのでも何でもなく、実は本当の自分である「なりたい自分」の一片をあらためて見つけただけで、もともと自分の中にあったものです。それを阻むものがあっただけで。
それを発見することの重要性と価値が、お分かりいただけるでしょうか。
「なりたい自分」はすでにご自身の中にあり、見つけてもらうのを今かいまかと待っているのです。
それを一緒に見つけるのが、カウンセリングの重要な目的のひとつとなっています。
波動カウンセリングを行ううえで、根底に流れている「考え方のひとつ」が伝わればうれしいです。